風土と、人と時間の積み重ね
400年の歴史を紡ぐ島ならではの
味わいを
香川県高松市の沖合約20km に位置する瀬戸内海の島、小豆島。
小豆島の歴史は古く、日本書紀にもその記述が見られ、弘法大師(空海)が修業や祈念を行なった「小豆島八十八ヶ所」は霊場として今も多くの巡礼者を集めています。
この島の伝統産業の一つに手延素麺が挙げられます。素麺づくりが伝わったのは400 年ほど前のこと。お伊勢参りに出かけた島民が奈良県・三輪で素麺づくりを学び、製法を島へ伝えたことが始まりと言われています。
小豆島は麺の熟成や乾燥に適した気候風土に恵まれていただけでなく、かつて近隣には塩田や小麦の産地でもありました。その風土の下、島の生業として地元に着実に根づいていったのが素麺なのです。
その他にも瀬戸内海の海上輸送の要であった小豆島は、その風土を利用したさまざまな地場産業が根づいています。豊臣秀吉時代に始まった醤油造りもその一つ。また、ここは日本のオリーブ栽培発祥の地として知られ、「二十四の瞳」の小説の舞台ともなりました。
こうした島の歴史とともに歩み続ける様々な伝統食品。
弊社が目指しているのは、この伝統を“ 新たな味 ” で未来へと紡ぐことです。
小豆島は、播州(兵庫県)、三輪(奈良県)と並ぶ、
手延素麺の三大産地のひとつとして知られています。
日本の素麺発祥の地とされる三輪(奈良県)から小豆島に素麺づくりが伝わったのは、
今から遡ること約400 年、慶長三年(1598 年)のことと言われています。
小豆島は麺の熟成や乾燥に適した気候風土に恵まれていただけでなく、
瀬戸内海で採れる天然塩、讃岐平野で作られる小麦粉、島で作られるごま油、
良質な清水など、素麺づくりに欠かせない原料の調達が容易であったため、
素麺づくりは瞬く間に島の主要産業へと成長しました。