最高級のオリーブオイルと出逢う旅
“平和の象徴”とされるオリーブは、モクセイ科オリーブ属の常緑樹。
春に白い小花が房状となって咲く姿はとても可憐ですが、樹齢は非常に長く、
ヨーロッパでは樹齢数百年の木も珍しくはありません。
そんなオリーブの故郷は地中海沿岸。6000年前には栽培が始まっていたと
伝えられており、今では世界中で500品種以上が育てられていると言われています。
塩漬けやペーストなどの加工に向いている品種、オイル採取に適した品種、その
どちらにも使える品種に大別できます。品種や環境、採油法によっても違いますが、
100~150kgの果実から採れるオイルは20kgくらい。一粒からわずか一滴ほどです。
私たちはヨーロッパのオリーブ農家を訪ね歩き、手入れの工夫や収穫・採油法など
具体的な製法はもちろん、たどってきた歩みや伝統、理念までを丹念にうかがい、
オーズファームの製品としてご紹介したいオイルを厳選しました。
Spain
生産量世界首位。世界のオリーブオイル生産量のうちおよそ1/3ほどをスペインが占めています。なかでもアンダルシア地方とカタルーニャ地方は、ローマ時代からの一大オリーブオイル生産地として有名。オイルのプロフィールやクオリティを保証する独自の認定システも発達しています。また、生産量だけでなく品質、味わいも世界一との誇りが高く、オイルの使い方も多彩です。
Italy
生産量世界第2位。シチリア島を経て南部イタリアにオリーブ栽培が伝播。北部のリグーリア地方、中部のトスカーナ地方など国の全土に名産地を持ちますが、国内最大の産地は、南部イタリアのプーリア地方です。「ボーノ!」の国らしく、単一品種の風味を楽しむオイルや、若々しい香りが新鮮な早摘みオイルなど、食のトレンドを先取りした新しい提案も多く発信しています。
Greece
生産量世界第3位。記録上、世界最古のオリーブオイル生産国。紀元前1600年頃にはギリシャ諸島においての生活や宗教行事に欠かせない果樹となっていました。現在も一人あたりの消費量は世界一で名実ともにオリーブオイル大国。小規模農家で栽培した果実を協同組合に持ち寄り採油・ブレンドして出荷するスタイルを続けてきましたが、現在はブランド化にも力を入れています。